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インプラント

義歯やブリッジではなく、あえて「インプラント」を選ぶ医学的な理由

歯を失った際の治療法として、主に「入れ歯(義歯)」「ブリッジ」「インプラント」の3つの選択肢があります。 それぞれにメリット・デメリットがありますが、私たち歯科医師が医学的な観点からインプラントを推奨するケースが多いのには、明確な理由があります。

それは、「他の健康な歯を犠牲にしない唯一の治療法である」という点です。

今回は、患者さんが後悔しない選択をするために知っておいていただきたい、インプラントを選ぶ医学的な理由を解説します。

■1. 「残っている歯」の寿命を縮めないため インプラントを選ぶ最大のメリットは、他の歯への負担がないことです。

・ブリッジの場合 構造上、失った歯の両隣にある健康な歯を削る必要があります。一度削った歯(エナメル質を失った歯)は、将来的に虫歯や破折のリスクが高まります。

・部分入れ歯の場合 金属のバネ(クラスプ)を他の歯に掛けて固定します。バネをかけられた歯には、「揺さぶられる力」が持続的にかかり、抜歯のリスクが高まることがわかっています。

・インプラントの場合 顎の骨に独立して立つため、隣の歯を削ったり、負担をかけたりする必要がありません。結果として、「お口全体の歯の寿命を延ばす」ことに繋がります。

■2. 天然の歯に近い「噛む力」を取り戻すため 食事の際、しっかり噛めるかどうか(咀嚼能率)は、全身の健康や認知機能にも影響を与えます。各治療法の噛む力は、天然の歯を100%とした場合、一般的に以下のように言われています。

・インプラント:約80~90% 骨に固定されているため、強く噛めます。

・ブリッジ:約60% 両隣の歯で支えるため、ある程度の力には耐えます。

・入れ歯:約30~40% 粘膜(歯茎)で支えるため、硬いものは痛むことがあります。

インプラントは、お煎餅や硬いお肉など、これまで通り食事を楽しむことができる可能性が最も高い治療法です。

■3. 顎の骨が痩せるのを防ぐため 歯を抜いた後の顎の骨は、噛む刺激が伝わらなくなると、時間とともに徐々に吸収され、痩せて薄くなっていきます(廃用性萎縮)。 入れ歯やブリッジではこの骨の吸収を止めることはできませんが、インプラントは骨に直接刺激を伝えるため、顎の骨の健康な形態を維持しやすいという特徴があります。

■知っておくべきリスクとデメリット 公平な情報提供のため、インプラントのデメリットについても触れておきます。

外科手術が必要 麻酔を使用し、顎の骨にインプラント体を埋め込む手術が必要です。

保険適用外(自由診療) 一般的なケースでは健康保険が適用されず、全額自己負担となります。

メンテナンスが必須 インプラントは虫歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎(歯周病のような状態)」になるリスクがあります。これを防ぐために、毎日の丁寧なセルフケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが絶対に欠かせません。

※厚生労働省や日本口腔インプラント学会のガイドラインでも、インプラントを長持ちさせるための定期的な管理の重要性が強調されています。

■結論:10年後、20年後の自分を想像して選ぶ 「今、歯を入れること」だけを考えれば、入れ歯やブリッジも良い選択肢です。しかし、「10年後に、他の歯を一本でも多く残したい」と考えるならば、インプラントが最も合理的な選択肢となります。

ストローマンインプラントパートナーズ 研究学園歯科では、CT撮影による精密な診断を行い、メリットだけでなくリスクも含めて丁寧に説明いたします。 「自分にはどの治療が向いているのか?」と迷われている方は、まずは一度ご相談ください。

■参考文献・出典 ・公益社団法人 日本口腔インプラント学会「口腔インプラント治療指針」 ・公益社団法人 日本補綴歯科学会 診療ガイドライン ・厚生労働省 歯科インプラント治療のためのQ&A

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