当院は厚労省の定める【口管強】の施設基準を満たしています

一般歯科

抜歯後に抗生剤は必要なのか?

みなさん、こんにちは。つくば市研究学園の歯医者 研究学園歯科 です。

「歯を抜いた後は、腫れや感染を防ぐために何日か抗生剤(抗生物質)を飲むもの」と思っていませんか?

実は、2026年4月に厚生労働省から発表された最新の指針「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(歯科編)」において、この「念のための抗生剤」というこれまでの常識が大きく見直されました。

今回は、最新のガイドラインに基づいた抜歯後の抗生剤についての新しい基準をわかりやすく解説します。

健康な方の通常の抜歯では抗生剤は「不要」に
新しいガイドラインでは、持病のない健康な成人の方が、通常のシンプルな抜歯(単純抜歯)を行う場合、お薬を何日間も飲み続けるような予防的な抗生剤の投与は原則として必要ないと明記されました。

お薬を出さないと聞くと「本当に感染しないの?」と不安に思われるかもしれませんが、健康な体には本来、傷口を自然に治す強い力が備わっています。これまでの多くの研究データからも、健康な方の通常の抜歯であれば、抗生剤を飲んでも飲まなくても、その後の感染率や痛みの強さに差がないことが分かっています。

なぜ「念のため」の処方が見直されたのか?
最大の理由は、世界中で深刻な問題となっている「薬剤耐性(AMR)菌」への対策です。

必要のない場面で抗生剤を使い続けると、体の中の細菌が薬に対して抵抗力(耐性)を持ってしまい、本当に強い感染症にかかって抗生剤が必要になったときに、薬が全く効かなくなってしまうリスクが高まります。

未来の医療やみなさん自身の健康を守るために、効果が期待できない場面での「念のための処方」をなくしていこうというのが、現在の医療全体の標準的な考え方(世界基準)です。

抗生剤が必要になるのはどんなとき?
もちろん、すべての抜歯で抗生剤が出なくなるわけではありません。以下のようなケースでは、現在もガイドラインに沿って適切に処方されます。

・親知らずの抜歯などで、骨を削るような大がかりな手術になる場合(この場合も、術前の1回のみ、あるいは術後最大2日までに留めることが原則とされています)
・抜く前に強い急性炎症(腫れや膿)が起きている場合
・糖尿病や人工透析、免疫抑制剤の服用など、感染リスクを高める持病をお持ちの場合

当院の取り組み
当院では、国の最新の科学的エビデンス(医療の根拠)に基づき、患者さんのお体への負担や将来のリスクを第一に考えたお薬の処方を行っています。

「いつも出されていた薬がないけれど大丈夫かな?」と疑問に思うことがあれば、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。

患者さん一人ひとりの状態をしっかりと診断し、安全を最優先に治療を進めてまいります。

医院情報

  • 医院名:研究学園歯科
  • 住所:つくば市研究学園5-11-1-102
  • アクセス:TX研究学園駅前 徒歩1分
  • 提携駐車場:三井のリパーク研究学園第4(32台収容可能)
  • ホームページ:https://kenkyugakuenshika.com/ (WEBサイトからのネット予約に対応しております)

参照元・エビデンス

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